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脱サラ実況中継「ワカレミチ」
http://wakaremichi.com/
店長氏
最初に言っておくが、ワカレミチの批評を希望されたので読み込みはワカレミチのみに対してしか行っていない。
基本的な文章に関しては特に問題はない。
文体には落ち着きがあるし、単語の選択等々にも特に問題は見受けられない。
詳しくは後述するが、問題としては『お笑い』を表現しようとした瞬間に文体が浮いてしまう事だろうか。
文章に関しては、日記は読んではいられるが、面白いとは言えない。
どちらかと言えばインタビューの方が文体と文章が噛み合っており、適度な長さにまとめられていたので楽しく読めた。
デザインとしてはすっきりとまとめられているのだが、問題点は多い。
テキストサイトとしてみるのならば、トップが表示された段階でテキストが読めた方が良い。
コンテンツの数がそれなりにあるため、クリックポイントが絞れない事があるだろう。
読もうと思う意識のある人間ならばともかく、一見の客を受け入れる体制は整えられていないと言える。
また、こちらの環境のせいもあるのかも知れないが、ページのスクロールが非常に重く感じる。
データ量的に見ればそれほどの重さではないのだが、スクロールさせようとすると微妙な重さがある。
テキストサイトの利点はテキストを主体としているため、ナローやブロード等の読者の環境に左右されない軽さにある。
また、データ的な軽さだけではなく、気軽に立ち寄る事が出来る場所、少しの時間を楽しく潰させられる場所として、存在価値が良く発揮させられると、吾は思っている。
そう言った意味で、ソースが理由なのか他に理由があるのかわからないが、スクロールの重さは結構な減点材料になる。
特に店長氏の書く文章は分量がある場合が多いので、余計に重さが際だってしまう。
他に、直接的にデザインとは関係がないが、背景色によってメニューに使用している文字の画像にジャギーが目立つ為、背景色を工夫するか画像をそれぞれに差し替えるかのいずれかをすすめる。
様々な場所でノウハウが記されているが、一見客に文章を読ませるためにはクリック数を極力減らし、文章やコンテンツの流れをわかりやすく一本化する事が重要である。
前サイトもそうだが、基本的にトップページとしての役目しか果たしていないトップページというのはテキストサイト読みには嫌われる傾向がある。
単に少し笑わせてくれる文を期待した人間、個々人にとって何らかの有益な情報を収集する事を期待した人間、双方にとってトップページのみのトップページと言うのは1クリックと言う動作を強要される場所になるためだ。
テキストの下部にある三角のリンクが切れている部分が時折あったので、一度全てのリンクをチェックする事をおすすめしておく。
現状の文体で氏が求めている『お笑い』を表現するのは難しいので、表現方法を変更するのが良いのではないだろうか。
例を出すと、現在最新の日記『うなぎいぬ短信』の「うなぎいぬは〜」以下の部分だが、残念ながら氏が面白がっているテンションが全く伝わってこない。
今更と言われる可能性もあるが、少しフォントいじりの手法をとりいれてみるのも面白いのではないだろうか。
個人的にはインタビューが面白かったので、冷静に議事を進行させていく能力が必要な文章を増やしていくのが良いかと思った。
*表記に不適切な表現、また意図が読めないような部分があれば、下記コメントにてその旨を記していただきたい。
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自虐系
http://www.niftyserve.jp/
KAI氏
読み込みに時間がかかってしまったため、以前よりも期間が長くなってしまった。
申し訳ない。
では批評を。
2000年の8月から始めた日記なのだが、テンションや文体などは現在でもほとんど変化していない。
文章の長さは様々だが、初期の物ほど長い傾向がある。
また、長文を連続で更新する事もあったので、読み進めるのに苦労した。
後述にもあるが、初期の精神的な文章に関しては、申し訳ないが読んでいて苦痛の部分が多々あった。
日記系と言うには、読み物としての完成度が低い。
ただ書くためだけに書いているような印象が強い為だ。
個人的な感想としては人に読ませる物と言うよりは、覚え書き的なものなのだろう。
初期は精神的な、言い換えれば自虐的な、もしくは自己完結的な文章が其処此処に見られたが、最近は数を減らしていると言うのが唯一の変化と言えるだろうか。
また、読み進めていく中で時折同じ日記が重複したり*1、リンク切れを起こしていたりした。*2
文章は全体的に読みやすいのだが、日記に関しては何処か違和感がある。
印象としては、論旨が一本化されていないような文が時折見られた。
前述したが、日記に関して言えば、あまり読者の目は意識していないように見える。
KAI氏本人を知っている人間が読めばある程度楽しめるのかもしれないが、直接付き合いのない吾からすれば、読み物としての魅力はなかった。
書かれた事に対しての感想を言い辛いと言おうか、独り言に対して返答をするような違和感を覚えさせられる。
逆に、読んでいて楽しめるのはイベント等のレポートだろうか。
自虐的と題されたコンテンツや、物欲番長等は、文章の読みやすさとテンションの低さ、言い換えれば文章の落ち着きとイベントそのもののテンションの高さのアンバランスさが楽しめる。
汚食事会等は何を考えて実施したのかまるで理解出来ない。
恐らく本人と実際に会ったのなら、賑やかしのようなスタンスを取るタイプの人間なのだろう。
自虐的コンテンツ内の自虐系パレードで、賭けに勝ったにも関わらず罰ゲームをしているKAI氏の姿などからの想像ではあるが。
最後に、批評を発表するまでの期間が長くなってしまった事を重ねて謝罪する。
申し訳なかった。
*表記に不適切な表現、また意図が読めないような部分があれば、下記コメントにてその旨を記していただきたい。